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風に吹かれて

六月の風に吹かれて
六月の風はやさしく
雨を運ぶ六月の風

地に降る雨は
やがて稲を育み
私たちに収穫をもたらす

パチッと割れた真っ赤なトマトからみずみずしく飛び散る水は
やがて来る梅雨がもたらす
賢治の愛したトマト
玄米四合は食べられないが
トマトは年中食べられる
やっばりトマトはトマト
ちょっぴり南米の土の香がする
赤は生命力の象徴
トマトひとつにも人は思いを巡らす
トマトがひとつの宇宙にもなるほど
人間は風になびく弱い一本の葦だとパスカルは言う
しかし人間は考える葦だとも
考え思い巡らす
その心の働きこそ
弱い一本の葦にすぎない人間を
偉大な存在へと高める
考え創造する思いを
その心の中に内包しているから
すべての宗教は
この偉大な力を開花させるためにある

六月の風吹きわたり
梅雨の合間のひととき
私たち人間に語りかける
そっと語りかける
あなたたちは偉大な存在なのだと
早くそれに気付いてと
空を吹きわたる風よ
ありがとう

しっとりとした六月の風が
私のほほにふれ
生命のエネルギーを感じさせた
向上する心に
パチン 点火

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