日本武尊 6

この和の精神こそ近現代のエスカレートする軍事力、その中心と言える核の問題を解決するカギとなるであろう。なぜなら江戸時代という平和を230年にもわたって維持した経験があるから。戦国時代という軍事力が最大に力を発揮した時代を経て、その頂点に立った徳川家康が軍事的侵略で世界に乗り出したヨーロッパの影響を断ち切るため鎖国をする。家庭における争いを防ぐために長子相続を率先して行なう。戦国時代にヨーロッパから伝わった火縄銃を、世界に先駆けて実戦で大量に使用し天下を統一するが、以後その銃を封印してしまう。などにより世界に例の無い軍事競争のない世界を実現してしまう。この日本の知恵を世界に適用すべき時が来ている。

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大和武尊 5

政治的指導は父である景行天皇があたり、宗教的指導は天照大神様が中心となって、叔母である倭媛がその心を伝える役を担った。軍事的には日本武尊が天皇の委託を受け、大和の国是の一つである発展を担うことになった。ここに尊の悲しみと苦しみがその生涯を彩ることになった。
発展はその相手にとっては衰退であり、侵略と思われる。相手を軍事力で屈服させるのではなく、互いに発展するにはどうしたらいいのか考え続けた。
妻である弟橘媛が航海の安全のため、身をもって尊を救った時を境にその前後で尊の心境がまったく正反対に変わってしまった。力に物を言わせるのをやめ、互いの心を信じいかに相手と理解しあえるかを探ろうとした。盾と鉾の例えのように、力で屈服させたものはいずれ力で屈服させられる。その証として伊吹に向かう尊は、軍事的力の象徴としての御剣を宮簀媛のもとに残したまま旅立ってしまう。
伊吹の神々との争いは、結果として尊が病に倒れ亡くなることで終わる。その争いにおいて相手を屈服させるのではなく、神としての愛のすばらしさ、すなわち感化力を武器として挑んだ。ここに和の精神の最高の高みがこの国を輝かせることになった。尊は自らの命と引き替えにこの国是を大和に定着させた。
尊の生涯を彩る悲しみは、国の主たる原理である天照大神様が説かれた和を、もう一度この国を中心に据えるための苦しみであり悲しみであった。
この和の精神は、その後聖徳太子の十七条の憲法の第1条「和をもって尊しとなす」によりいっそう強固なものとして結実する。この精神はこの後も長く国の中心理念として日本を導き、現代の争いを好まない、調和を重んずる国民性へと連綿と続いていく。
この出発点に軍事的英雄が、その軍事力を封印して国を指導しようとした事実があった。

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日本武尊 4

ここまで書いてきて筆がはたと止まってしまった。この先の物語を私たちは古事記や日本書紀で読んで知っている。妻である弟橘媛が走水の海が荒れ、船が難破しそうになるのを身を投げて海の神の怒りを鎮めることによって無事に航海をさせることに成功する。尾張に帰ってからは宮簀媛としばらく過すも、又父の命により伊吹の賊を成敗しに行く。この時なぜか草薙御剣を姫のもとに残して旅立ってしまう。結果として伊吹の神の毒気に当たり、三重の熊褒野で亡くなってしまう。白鳥となって故郷へ帰っていく。各地に尊が降りたったとされる地に御陵が築かれた。英雄の生涯の最後にしてはなんともあっけない感じがする。
史実として残っていることは以上のようだが、その裏に隠された尊の真実の心と大和朝廷のために働いた本来の使命について深く考えてみたい。以下は歴史に残された事実とは違う尊の心の軌跡を、草薙御剣と深い縁で結ばれた私が解きあかしてみよう。では空想とロマンの古代日本に皆様をご招待することにしよう。
当時の日本は九州にあった大和の国が東征し近畿地方へと国を移し、国造りを確たるものとし、神々の住まう伊勢の神宮も完成、国の基礎がしっかりした頃であった。年代的にはAC200~300年頃、飛鳥時代の少し前といった頃だろう。九州にあった頃と比べて国の規模は大きくなり一人の宗教的指導者が政治的にも軍事的にも国民を導いていた頃とは違って、それぞれ専門の分野を別々の指導者が指導するように変わりかけた頃である。

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日本武尊 3

戻って来るやいなや、次なる命が待ち受けていた。東の地を平定せよ。これを受けて尊は旅立ちの前に伊勢の叔母、倭媛(やまとひめ)を訪ねる。そこで天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)と火打ち石を授けられる。危機に出会ったら使いなさいと。伊勢から一路、東へ。その途路、若き尊は、熱田の宮簀媛(みやすひめ)と恋に落ちる。「もう、やってられへんわ。親父も人使いが荒い」「ここらで、ちょっと休憩」とばかりに恋を楽しむ。しかし父の命を思い出し、「帰ったら一緒になろう」と、媛を残し東へと向かう。ある時、敵に謀られ草原の真ん中で四方から火を付けられる。危機一髪。叔母から頂いた剣で草を薙払い、火打ち石で草に火を放つ。すると不思議、草に燃え移った火は敵目がけて燃え広がった。これ以来、この地は焼津と言われるようになり、剣は草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)と呼ばれるようになった。危機を脱した尊は東への旅を続ける。

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日本武尊 2

日本武尊16才、景行天皇から命が下る。大和に従わぬ熊襲を討てと。出発にあたり叔母である伊勢の倭姫を訪ねる。女性の衣裳を授けられる。
敵地へ乗り込むが警戒が厳重で近づくことが出来ない。そこで一計を計る祝いの宴に叔母からもらった小袖を着て紛れこむ。すきを見て熊襲建兄弟を短刀で刺し殺してしまう。
なんと汚い方法なのか、と現代の私たちは思うが、戦いは勝たなければならない。手段を選んでいたら、自分が殺されてしまう。それのみか大勢の部下を危険な目にあわせてしまいかねない。リーダーは常に勝つ戦いに味方を導く義務があるのだ。正義は力の裏付けがあってはじめて、正義と言える。

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日本武尊 1

日本武尊は飛鳥時代、景行天皇の双子の兄弟の弟としてお生れになった。武勇に秀で当時の辺境の地である九州の熊襲や関東の蝦夷を、次々に平定していった。三種の神器の一つである草薙御剣を携え、神国、大和朝廷の威信を遍く拡げるため、その一生を捧げられた。
いつの時代でも、一国のリーダーが、その責務を果たそうとする時、深い孤独と悲しさがつきまとう。その人間、日本武尊の苦悩を私たちも、少しばかり疑似体験してみよう。
今日は第一回という事なので、この物語の背景となる大和の国是というものを探ってみよう。一つは「大和」という名が示すとおり、大いに和する「調和」を表す。音のヤマトは、元の音イヤマト、すなわちイヤイヤマスルがつづまったと考えられる。イヤイヤは現代語の否定ではなく、イヨイヨ、マスマスという意味で、いよいよ増する、すなわち「発展」を表している。私たちの国、日本はこの「調和と発展」という素晴らしい理念を国是として発展してきたのである。
では次回、物語の地大和で皆さんとお会いしましょう。

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風に吹かれて

六月の風に吹かれて
六月の風はやさしく
雨を運ぶ六月の風

地に降る雨は
やがて稲を育み
私たちに収穫をもたらす

パチッと割れた真っ赤なトマトからみずみずしく飛び散る水は
やがて来る梅雨がもたらす
賢治の愛したトマト
玄米四合は食べられないが
トマトは年中食べられる
やっばりトマトはトマト
ちょっぴり南米の土の香がする
赤は生命力の象徴
トマトひとつにも人は思いを巡らす
トマトがひとつの宇宙にもなるほど
人間は風になびく弱い一本の葦だとパスカルは言う
しかし人間は考える葦だとも
考え思い巡らす
その心の働きこそ
弱い一本の葦にすぎない人間を
偉大な存在へと高める
考え創造する思いを
その心の中に内包しているから
すべての宗教は
この偉大な力を開花させるためにある

六月の風吹きわたり
梅雨の合間のひととき
私たち人間に語りかける
そっと語りかける
あなたたちは偉大な存在なのだと
早くそれに気付いてと
空を吹きわたる風よ
ありがとう

しっとりとした六月の風が
私のほほにふれ
生命のエネルギーを感じさせた
向上する心に
パチン 点火

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ことば

親切を絵に描いたら私の顔になった
勇気を思ったら、その顔があなたに変わった
この調子で次々と友達の顔を思い浮かべたら
美、根気、明るさ、柔軟さ、気高さ、男らしさ、女らしさ、愛らしい、可憐などなど
次々と良き言葉に変っていった

今思った側のとなりの心の部屋を開いたら
暗さ、陰湿、べとべと、汚らわしさ、依頼心、堕落と
今の世相そのものの嫌な言葉が飛び出してきた

私はそれらの言葉を
心の箱の一番奥に閉じ込めて
厳重に錠前をかけた
その錠前に
飛びっきり素直で明るい思いを貼り付けた

これでしばらくは外に出られないだろう
さあ、みんな
今のうちに
世界を美しく、明るく、幸福に
勇気をもって変えてしまおう

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言葉と地球

Nyujiranndo01 外国の言葉か聞こえてくる
知らない国の知らない言葉が、私に反省を促す
ひとりぼっちのかわいそうな私が、キッと前を見続ける

たくさんの人が通り過ぎていく
こんなにたくさんの人が生き、こんなににぎやかな地球
昔々、地球は何もなかった
どこまでも、どこまでも平らな草原が続いているだけだった

そんな地球で、ある人は限りなく透明な澄んだ心を育んだ
その心がこの地上を青く染め上げた
どこまでも、どこまでも大海原が広がっていた
どこまでも、どこまでも続く青空が、真っ白い雲を浮かべていた

又ある人は、物事をやりとげる孤高の精神を培った
こうして見上げるような高く険しい山々が、この地上の屋根となり
人々の挑戦を受けるようにそびえたった

他にも心優しく生きた人は草原に小さな草花を生み出し
名も知らぬ花々を咲かせた
こうして心を癒す花々は生まれた

せせらぎの澄んだ水とリズミカルな音は
執われのない心が波動となって残したもの
幾千幾万の年月がながれた
地球は色とりどりの変化を生み
私たちに素晴らしい環境を与えてくれる事となった

最後に大切な人を大切に思う心が
人々への愛となって地球上のあらゆる生命に宿るようになった
この完成をみて、私たちの地球は愛の星となり
全宇宙に愛を発進し続ける事となった

地球を他の星から見た時、青く見える
それは青年のように溌剌と愛を生み出し続けている事の証拠でもある
この青い地球の、澄んだ青さを私たちの愛でもっと深めよう
私たちが、「あなたとの約束を守ったよ」と言える生き方をする事によって

外国の言葉が聞こえてくる。知らない言葉なのに、何を話しているかが分かった
それは人類共通の思い「愛」ただそれだけ

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一本杉

夜半のどしゃぶりに村人たちはまんじりともせず、不安な夜をすごした。一瞬イナビカリとともに、夏の到来を告げるように雷が鳴った。あっ水車小屋が危ない!翌朝、村人は村はずれの一本杉に昨夜の雷が落ちたことを知った。すぐ横の水車小屋は何事も無かったかのように、勢い良く水車を回していた。無残に折れ黒焦げになった杉が村を守り、満足そうに小枝を風にそよがせていた。樹齢五百年を越えるこの杉は、この一日のために自らを高く高くそびえるように成長させていた。
杉であれ、野の草であれ、花であれ、又動物たちであれ、すべての生きとし生けるものは、他の生きものたちの役に立つために、この世に生を受けた。
村はずれの一本杉は、そのことを身をもって証明した。通りかかる村人だれもが、杉に向って手を合わせた。杉と人間の心が通いあい、村人たちはこれまで以上に幸せに、暮らしは豊かになっていった。
ありがとう、杉よ。今は折れて低くなった杉の、その心は今まで以上に高く高く村はずれにそびえていた。私たちも、自らの心を磨き、いつか誰かの役に立つために、そびえるような存在として世を照らしていきたい。あの一本杉のように。

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